算数と数学13
- suugakusha
- 2022年9月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年10月28日
こんにちは!
台風11号が迷走し、きのうは沖縄本島に接近しました。
今那覇は晴れていますが、一旦先島諸島の南で停滞した後、また北上するようです。
920hPa、中心付近の風速55m、最大瞬間風速75mの猛烈な台風。
なるべく人のいないところを通過してくれることを願うばかり・・・
さて、今日は前回の続きからです。
①(x+y)^2=x^2+2xy+y^2
これを、場合の数で考えてみます。
(x+y)^2
=(x+y)(x+y)
とすると、
左のカッコの中のx、y、から1個
右のカッコの中のx、y、から1個
それぞれ一個ずつ選ぶことになるので
同類項をまとめる前は2^2=4項であり、それぞれのカッコの中から
xを2個選ぶのは2C0(2個の内yを1個も選ばない)で1通り
xを1個yを1個選ぶのは2C1 で2通り(xyとyxの2通り)
yを2個選ぶのは2C2 で1通り
よって
(x+y)^2
=2C0x^2+2C1xy+2C2y^2
=x^2+2xy+y^2
(1+2+1=4項)
となっていることが分かります。
またここで、x^2も、xyも、y^2も
2個の文字がかけられている項であることも確認します。
(最初は文字で確認をします)
では
(x+y)^3
はどうなるでしょう。
(x+y)^3
=(x+y)(x+y)(x+y)
とすると、
上と同様に
同類項をまとめる前は2^3=8項であり、それぞれのカッコの中から
xを3個選ぶのは3C0(3個の内yを1個も選ばない)で1通り
xを2個yを1個選ぶのは3C1 で3通り(xxy、xyx、yxxの3通り)
xを1個yを2個選ぶのは3C2 で3通り
yを3個選ぶのは3C3 で1通り
よって
(x+y)^3
=3C0x^3+3C1x^2y+3C2xy^2+3C3y^3
=x^3+3x^2y+3xy^2+y^3
(1+3+3+1=8項、すべての項が3個の文字の積)
1,2,1
1,3,3,1
と出てきました。
当然
(x+y)^4
=4C0x^4+4C1x^3y+4C2x^2y^2+4C3xy^3+4C4y^4
=x^+4x^3y+6x^2y^2+4xy^3+y^4
(1+4+6+4+1=16項、すべての項が4個の文字の積)
となります。
パスカルの三角形の並びと同じですね♪
これが「二項定理」
(x+y)^n
=nC0x^n+nC1x^n-1y+nC2x^n-2y^2+・・・+nCn-1xy^n-1+nCny^n・・・①
(nC0+nC1+nC2+・・・+nCn-1+nCn=2^n項※、すべての項がn個の文字の積)
と言われるものの基本の考え方です。
場合の数が基本になっていることが良く分かるかと思います。
これも2乗、3乗、4乗と同様に(x+y)をn個
(x+y)(x+y)(x+y)・・・・・・(x+y)(x+y)
と横並びにすると分かりやすいですね。
場合の数を用いて
n個のカッコの中から
xをn個選ぶのはnC0通り(n個の内yを1個も選ばない)
xをn-1個yを1個選ぶのはnC1 通り
xをn-2個yを2個選ぶのはnC2通り
・
・
xを1個yをn-1個選ぶのはnCn-1 通り
yをn個選ぶのはnCn通り
となることから①が成り立つことが分かります。
この「二項定理」、以前はⅠA「場合の数」の後半で説明されていたものが、課程が変わりⅡBに移ってしまいました。
ⅠAの最初には(x+y)^3 の公式も出てきます。表面的に暗記しろとでも言うのでしょうか。まったく意味不明です。
「二項定理」はとてもとても大切なものですので、しっかりと身に付けておいてください。
と、今日はここまでとし、次回はこの二項定理を用いてお話を進めていきます。
季節講座中はどうしてもハードな日程のため、かなり短めになりました。
次の更新は、9月15日頃の予定です。
それではまた!!
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